自動車の車体番号には、それぞれ意味があるのですが、
メーカーを超え統一された明確なルールはありません。
ある共通したルールを、自社に適応させているメーカーは結構あります。
今回はロータスの車体番号についてその見分けを書きたいと思います。
2004~2010年までの車体番号ですが、
例えば
SCCPA11154HN3****
という車体番号ですと
〇一桁目
1 |
アメリカ |
2 |
カナダ |
3 |
メキシコ |
4 |
アメリカ |
5 |
アメリカ |
6 |
オーストラリア |
7 |
ニュージーランド |
8 |
アルゼンチンなど |
9 |
ブラジルなど |
J |
日本 |
K |
韓国など |
L |
中国 |
M |
タイなど |
S |
イギリス |
T |
ハンガリー・ポルトガル |
V |
フランスなど |
W |
ドイツ |
X |
ロシア・ブルガリア |
Y |
ベルギー・スウェーデン |
Z |
イタリア |
これはメーカーを超えたルールでもありまして、
ロータスも採用しております。
Sなのでイギリスです。
〇2桁目は製造メーカーを表し、3桁目は車のタイプを表しますが
ロータスの場合1・2・3桁は必ずSCCで始まります。
〇4桁目はエンジンのタイプです。
A=2ZZのSC付260馬力 C=2ZZの190馬力エバポ無 N=2ZZのSC付255馬力
P=2ZZの190馬力エバポ有 V=2ZZのSC付220馬力 W=2ZZのSC付240馬力
Y=1ZZの140馬力 Z=2ZZのSC付220馬力
〇5桁目はシートベルトの方式でAかCのどちらかです。
〇6・7・8桁は3連で識別します。
「111」はエリーゼかエキシージ
「123」は2-Eleven
になります。
〇9桁はシリアルナンバーが正確なものかをチェックする記号ですが、気にしないでください
〇10桁目はモデルイヤーです。
B |
1981 |
M |
1991 |
1 |
2001 |
B |
2011 |
C |
1982 |
N |
1992 |
2 |
2002 |
C |
2012 |
D |
1983 |
P |
1993 |
3 |
2003 |
D |
2013 |
E |
1984 |
R |
1994 |
4 |
2004 |
E |
2014 |
F |
1985 |
S |
1995 |
5 |
2005 |
F |
2015 |
G |
1986 |
T |
1996 |
6 |
2006 |
G |
2016 |
H |
1987 |
V |
1997 |
7 |
2007 |
H |
2017 |
J |
1988 |
W |
1998 |
8 |
2008 |
J |
2018 |
K |
1989 |
X |
1999 |
9 |
2009 |
K |
2019 |
L |
1990 |
Y |
2000 |
A |
2010 |
L |
2020 |
〇11桁目は製造工場です。
Hがヘセル工場 Bがシャー・アラム工場です。因みに今はHしかありません。
〇12桁はどのタイプで、どの国の車かを表しております。
C=右ハンドル D=左ハンドル F=イギリス右ハンドル G=イギリス左ハンドル
H=モータスポーツ用左ハンドル J=モータースポーツ用右ハンドル
N=右ハンドルエアコン付 P=左ハンドルエアコン付
〇13桁はモデルです。
「2」は2-Eleven 「3」はエリーゼ 「8」はエキシージです。
それ以降はシリアルナンバーになります。
なので、このSCCPA11154HN3****は
イギリスで製造されたロータス社の2ZZ190馬力エバポ付きのエンジンで、
アクティブベルト付きエリーゼかエキシージで、2004年式ヘセル工場製造の
右ハンドルエアコン付のエリーゼということで、
「エリーゼR」だということがわかりますね。